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おー、頑張ること。
おそらく山奥のこの場所から何時間もかけて実家へ向かうのだろう。
そういう自分も、帰らなければならないのだが。
なんとなく面倒くさい上に気が乗らない。
せっかく午前中で学校が終わる今日という日に、わざわざ長い時間車に乗る気分にならなかった。
そのため、今日は目一杯寝て、明日帰ると伝えてある。
「部屋に戻っても、棗も帰っちゃうし」
思い出されるのは、昨日の夕食の時。
すぐに帰って来いと連絡があったと、心底面倒くさそうな顔で告げられた。
気持ちはわかると頷いておいた。
「つまんねぇ」
カウンターに突っ伏して一人ごねる。
もちろん返事は返ってこない。
「んー………ねむ……」
背後からは幾分か涼しげな風が舞い込み、照らす太陽の熱を冷ましてくれる。
そのままウトウトと誘われる眠りに従った。
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