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「私も傷一つございません。ご心配ありがとうございます」
「いや!俺は男だからな!当然だ!!」
語尾に!をつけないと死んでしまう病にかかっているらしい彼は、よく見ると可愛い系の顔をしていた。うちの学園のチワワ達よりも整ってるかも。
「お前!名前は!?俺、笠原 天音!」
そんなことを考えながら、相手を眺めているとまたきゃんきゃん騒ぎ出した。
そして何やら勝手に名乗られた。押しが強いどころではない。
笠原と言うと、学校経営やホテル業をしてたはず。
うちの学園ではこいつ見たことないし、違う学校かよありがとう。
「おい!聞いてるのか!俺が話してる時は聞かなきゃダメなんだぞ!」
そんな現実逃避中にまた大音量が聞こえてくる。
俺の感が、これ、名乗ったらやばいやつだと言っている。なんとかせねば。
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