退屈な図書委員長の独り言

未定

♢

「只今より、体育祭組分け抽選会を執り行います」

心地よい眠気を感じる午後。

腐れ縁率いる生徒会によって開催された組分け抽選会なるものに出席するため、俺たち全校生徒は講堂に集まっていた。

「昨年はこんなのなかったよね」

「楽しみだね」

チラホラと聞こえる声の通り、新しいものに目がない生徒の心を鷲掴んだ企画に反対意見は少ない。

ちなみに俺はその数少ない反対派だ。

正直眠い・ダルい・むさ苦しい・帰りたいが気持ちの半数を占めている。

横に座る棗に目をやると、つまらなさそうに話を聞いていた。

コイツもナカマ。

「それでは今から組分けを行います。各自教室で配られた紙をご用意ください」

皆が一様に今朝配られた用紙を開く。

それに倣って、俺も用紙を取り出した。