未定

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✴︎ 「さて次に」 東雲先輩が切り出すのと同時、切られていたはずのスクリーンが次の議題であろう資料を映し出す。 そこには“執行部特別競技について”と書かれた画面が。 「今年の特別競技だが、何かやりたいことがある奴はいるか?」 執行部特別競技とは。在校生の多数の希望により、執行部+αのみで行うプログラムである。 +αとは、この場にいる文月くん然り。 執行部ではないものの、多大なる人気を誇る生徒を指す。 毎年異様な盛り上がりを見せるこの競技に、選手のこちらとしては毎年頭を抱えていた。 「毎年憂鬱ですね…」 西園寺先輩の呟きに、この場にいる殆どが頷く。 「ええ〜〜?」「そう〜〜?」「「僕たちは好きだよ!」」 唯一楽しそうなのが、生徒会の双子である。 今も2人でキャッキャと顔を見合わせてはしゃいでいる。
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