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なんでみんな嫌いなんだろうねー？ねー？と、顔を見合わせる双子ちゃん。
楽しめる君たちが凄いのか、はたまた楽しむ心を失ってしまったこちらがまずいのか。
思わず遠い目をしてしまう。
「じゃあお前ら今年は何がやりたいんだよ？」
同じ思考に陥ったのか、疲れた表情の蓮見君に、双子は同じように笑い、声をそろえて答えた。
「「借り物コスプレリレー！」」
「なんでやの……」
そうして、ピッタリ合わさったそれを聞いた瞬間、何人かが頭を抱えた。
どうして借り物競走と合わせたのか。
内容によってはきつめの罰ゲームみたいなものだろう。
「コスプレは文化祭だけで勘弁してくれ…」
誰かの放ったその言葉に、みんなが大きく頷いたのを不服そうに見た双子が口を開く。
「も〜、みんなノリが悪いなあ〜」
「大丈夫、僕たちもちゃんと考えてるよ〜」
そうして、ニンマリ笑って、側に置いてあった紙袋からあるものを取り出した。
「「じゃーーーん！！」」
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