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2人揃って掲げたその手に持たれていたのは、ノースリーブが特徴的なバスケ部のユニフォームと、真っ白な柔道着。
「みんなそれぞれいろんな部活のユニフォームを借りて、それを着て走るんだよ〜」
「生徒のみんなも嬉しいし、僕たちも楽しいし、良いことずくめだよね〜!」
最初のハードルが高かったせいか、内容的にマシに思えてきた。
いや、むしろアリなのではとさえ思う。
「山瀬兄弟!!!いい!いいぞ!」
バンッ
大きな声と音が響き、一斉にそちらを向くと、そこには、勢いよく立ち上がり、双子を褒め称える体育委員長の姿があった。
「東雲!俺は大いに賛成だ!」
「おー、見ればわかる」
キラキラとした目で見つめられている東雲先輩は、呆れ半分、面白半分とでも言うように笑って頷いた。
「ま、いいんじゃねぇの?…他の奴らはどうよ?」
頬杖をつきながら、全体を見渡し聞く先輩の声に、頷く。
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