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「恭介…、まさか今日の件は全てあなたが仕込みましたね?」
目の前まで歩み寄ってきた男を見上げる。
蓮見 恭介。
誰もが整っている、カッコいいと認めるほどの顔立ち。
性格は、一癖も二癖もあるやつだが、合理的で理性的な面もある。
俺の腐れ縁第2号であり、我が学園の生徒会長。
この学園のトップに君臨する男である。
「お前の普段の行いが悪いからだろ」
そう言って、ぽすんとベッドに腰掛けこちらを見下ろされた。
どいつもこいつも背だけは伸びやがって……。
「悪いことなんか、それほどしてないです」
「サボってばかりの奴がよく言うぜ」
ふと、先日のこの男の言葉が呼び戻される。
『お前には新歓のときにでも挨拶してもらうからな』
「あ」
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