「あと、2年」

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ジリジリと距離を取りたいが、そうした先が面倒なことになるのは明白である。 不服ではあるが、大人しくじっとしていよう。 各々が好きなように過ごしている様子を眺め、再度ため息をついた。 なんでここには面倒な人しかいないのだろうか。 「お前には、赤い首輪が似合いそうだな。俺もつけてやろうか?」 不意に、後ろから声がかけられる。 後ろを振り向くと、言葉とは裏腹の爽やかな笑顔で見下ろす男。 そのままするりと髪を一房取られ、指を絡められた。 「………東雲先輩」 「おう、尊。相変わらず逃げ回ってみたいだな」
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