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「おおーーーっと!これはサービスショット!!見てましたか、皆さん、今感じている気持ち。これが"萌え"と言うものですよ!」
興奮した様に叫ぶ司会の言葉に詰め寄りたい気持ちを抑え、何度か平静に戻るため深く呼吸をする。
「やっぱり緋扇様のお相手は文月様だよ!」
「はァ!?アンタ神崎様との仲睦まじい姿知らないの」
「俺は、俺は東雲様の大人の余裕で堕ちると確信している!」
「蓮見様との長年の絆舐めんなよっ」
「はい!これが噂の"萌えェ!!"ですね!」
なんか好き勝手言われてる。
思わず眉をひそめ、生徒たちを見た。
「あぁ!困っておられる姿も可憐です…」
おい頬染めんな。
お陰で少し冷静になれた。
今日の夜にでも、棗は問いただすとして。
「……司会さん。こちらの番で少々時間を使いすぎましたね、すみません」
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