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わかったー!と一目散に駆けていく姿を微笑ましく眺めて。
「恭介たちも、ゆっくりしていってくださいな」
立ち止まり仕方なさそうに双子を見守る残りの役員に告げる。
そうすると、各々が礼と軽い謝罪を告げ談話室に入っていった。
…お母さんかな?
第2図書館の談話室は、くつろぎの場だけでなく、会議や作業スペースとしても活用されている。
限られたものしか入れないということは、その分秘密も守られるのである。
今回は息抜きにやってきたようだが、過去執行部の会議にここが使われていたこともあるため、俺もよく訪れていた。
何度か立ち入ったこともある、すでに勝手知ったる場所となった、簡易キッチンに立つ。
ワゴンにティーポットとカップ、双子と会計用の砂糖、ミルクを乗せて。
ご所望のティーセットの完成だ。
ゆったりとワゴンを押し、談話室に入る。
中では各々が好きな席に座り、談笑していた。
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