「あなたの笑顔が曇らぬように」

20/44
前へ
/183ページ
次へ
お目当てのものを見つけたようで、2人コソコソとこちらにくる様子を見守る。 「「みこちゃん」」 「はい」 そわそわした様子で差し出されたのは細長い箱だった。 綺麗にラッピングしてあるそれは、プレゼントのようで、箱にちょこんとリボンが付いている。 「僕らみこちゃんにぴったりなの見つけたの」 「僕らみんなで選んだんだよ」 告げられた言葉に瞬きをよっつ。 みんな、とは。 ちらりと、恭介や誠、日向をみる。 1人はそっぽを向き、1人は苦笑い、1人はゆるゆると微笑んでいる。 どうやら、生徒会の皆からのプレゼントらしい。 「皆さんで選んでいただいたんですね。開けても?」 「どうぞ〜」 この面々からもらうプレゼント。 なんだか値段云々、希少価値云々で恐ろしいものかもしれない。 慎重に包み紙を開き、箱を開けると。
/183ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1281人が本棚に入れています
本棚に追加