「あなたの笑顔が曇らぬように」

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そうして和やかにお茶会が進んでいったとき。 図書館の大時計が18:00の鐘を告げる。 「もうこんな時間か」 「おい、お前ら帰るぞ。尊も邪魔したな」 その音に反応した誠と恭介が、時計を一瞥し立ち上がる。 皆が帰る準備をする傍ら、もうちょっと!と、駄々をこねる双子を引きずるように抱えて挨拶もそこそこに帰って行く姿を見送った。 「じゃあみこちゃん。お邪魔しました〜」 「いえ、私もコレ、ありがとうございます。…それにしても、遙と奏が前の結い紐をそんなに気に入って下さってたなんて知りませんでした」 一番最後に扉を開けた日向に、再度礼を伝える。 「……まぁ、それもあるかもだけど〜。」 珍しく言い淀んだ姿に、何か他にあるのかと首を傾げた。
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