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「誰が適任だと思いますか?」
「僕はーーーーー」
放課後。
気が向いた時に訪れている第一図書館で。
その時々の図書委員に聞いて回っていることがある。
「副委員長候補のダントツは、やっぱり朝比奈か」
それは、図書副委員長の適任者。
決め方は立候補や投票等様々だが、やっぱり直接聞いた方が仕事ぶりや人柄を知れていい。
皆の推薦ダントツトップは、親衛隊持ちの朝比奈 蛍くん。
1年F組2番。俺と同じサボり魔っていう噂は流れてたけど、図書委員の仕事は真面目にやってるっぽい。
そりゃもう人が変わったかってくらい。
「そういや、あれ以来顔合わせてねーな」
ある日の図書館で、顔を赤く染め睨みつけられたことを思い出す。
嫌われているならいやがるだろうか。
「…行ってみるか」
ともかくも、本人の仕事ぶりを見てから声をかけようと思いたち、ゆったりと第3図書館へ足を向けた。
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