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一人で話して一人で納得し、颯爽と帰っていった背中を見送る。
オドオドしてる割にマイペースだよなぁ。
そういうところを神崎先輩は気に入ってたみたいだけれど。
ちなみに。
咲川先輩は、昨年の図書副委員長である。
最初は第2図書館の貴重な文献が合法的に読み放題と聞いて引き受けたらしいが、先輩には難点が1つあった。
それは、執行部並びにに親衛隊持ちのような見目麗しい生徒がいると、緊張と恐怖で気絶しそうになるらしい。
まさかと思うが、俺と初対面のときも綺麗に気を失っていた。
えぇ、そりゃもう綺麗に。
あれを見せられると強制はできない。
まぁ、確かに生徒会の双子がいる分、役員たちは第2図書館へ顔を出す機会が増えるだろうし…。
「残念ですが、仕方がないですね」
小さく呟いた言葉に、図書委員一同頷いた。
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