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「ここに居るよ」
俺は涙を流しながら手をギュッと握った。
「無事着いたのね‥ どう? 地球は」
「ああ、星が綺麗だよ。素敵な場所だ」
「そう‥ 良かった‥ 」
俺は彼女に嘘をついてしまった。すると彼女はニコッと笑みを浮かべて眠るように息を引き取った。
俺はとてつもない悲しみに襲われたが激しい痛みに襲われる。だが俺も意識を失いかけていた。
地球は祖先の故郷すなわち 「始祖の星」 といわれていたがここは既に生命ガスによって汚染されて壊滅していた。だが人間は約千年の時を超えてパンドラの兵器に再び手を出して同じ過ちを繰り返してしまったんだ。
そのことに気付いた俺や人間はもう遅い。俺はもうすぐ死ぬ‥
だがこんな時でも夜空は煌びやかな星が輝き、美しかった。
文明が、発展しても人間の知性はいく年超えても発展はしていなかった。
俺は仰向けになり最後の力を振り絞って夜空に輝く星に願った
「俺達人類はもう同じ過ちはしません。だから‥ もし生まれ変われるのでしたら自然にあふれる星に生れたいです‥ 」
そうゆっくりと願い
俺は眠るように目を瞑った。何百年いや何千年先に目覚めたときにきっといつか、昔の自然な世界で暮らせる星のことを夢見て‥
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