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ブーブーブー
《緊急事態です。シェルター内部が汚染され出しました。速やかに脱出してください》
「遂にこの日が来てしまった」
「レノ。ハアハアハア‥ 怖いわ」
「大丈夫か? しっかりしろ」
俺は苦しむアイラに酸素マスクを装着させ急いで宇宙船へ駆け込んだ。だが最終チェックをする時間が無かった。
「思ったよりも早く来やがった。もう一か八かだ」
俺は何度もお願いしますと呟きながら起動スイッチを押した。
ゴゴゴゴゴ
「頼む。動いてくれ」
既に10メートル先は黒く淀んだガスによって浸食されていた。俺は目を瞑り脂汗が額を伝ったとき。
「発射10秒前」
「早くしろ! 」
焦りから何度も起動スイッチを押していた。そして‥
ゴゴゴゴゴ
「や、やった‥」
どうやら間一髪で無事脱出に成功した。すぐに、アイラの容態も落ち着き俺達は地球へ希望と不安を抱いて旅立った。
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