大英帝国を語るために

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おかわりに用意していたチップスもなくなって夕食が終わるとともに固い話は終わり、団欒の時間へと移った。 成長した俺を見せてやるとばかりに将棋盤や碁盤を抱えて何度も稔麿に向かっていき、コテンパンに打ちのめされながらも諦めない伊藤に面倒くさくなった稔麿が、例の強い酒を与えて潰したのはまた別の話。 高杉ら3人の帰り際、紗恵がこっそり伊藤に「いつでも遊びに来てください」と言ったのは稔麿には内緒だ。 いつもと違う稔麿を引き出してくれる伊藤は、紗恵にとってありがたい存在なのだ。
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