はじめに

1/1
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ

はじめに

 イライラは、(つの)る。  マグマはとぐろを巻くようにして地中深くを胎動し、やがて時が来れば一気にせり上がって噴出する。  噴火は見る者に恐怖を与える。しかし状態は把握しやすく、鎮静化を待てば打開策もある、かもしれない。  しんしんと音もなく(つも)る雪は、気が付けば厚みを増し、ほんの数ミリ亀裂が入っただけで音を立てて瓦解を始め、滑るように壊れていく。  雪崩は気が付かぬ間に静かに断裂し、襲われた時には修復不能。状態は分からず仕舞いになることだってあり得る。鎮静化しても、執念深く(くす)ぶっていることも多い。  共通するのは、どちらも耐え切れずに起こること。  そして、元通り構築するのは難しいこと。  だから人は、時と状況に応じて耐えたり、流したりするのだ。  そんな風にして、蓄積されるストレス。  耐える時の心境を、お届けします。 ※イライラする話を並べて行きます。  ストレス耐性が必要です。  
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!