第2章 Change

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「本当に送ってもらっただけよ。病院に寄って薬をもらってから、家に送り届けてもらったの」 ジョンはわたしたちのことを知らない。 あくまでも上司と部下の関係としか思ってないだろうから、こう話しておいたほうがいいと思った。 「それ嘘だろ……?」 「え……う、嘘って―――?」 「だから!送り届けてもらっただけじゃなくて、そのまま仲森さんを家の中に入れたんだろ!?」 「え……ど、どうしてそれを……」 どうして仲森さんを家に入れたことをジョンが知っているの……? わたし、誰にも話していないし、仲森さんも人に言いふらすような人じゃない。 「麻菜が倒れた日、様子を見に行ったんだ。何度もチャイム鳴らしたんだけど、全然出なくて」 「ジョン、来てくれたの……?」 「まぁね、心配だったから。仕事が終わってからすぐに」 もしかしたらジョンが来てくれた時って、わたしがちょうど寝ていた時かもしれない。 その時は仲森さんも寝ていたから、出られなかったんだ。 今思うと、そのタイミングでよかったって思う。
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