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僕の悩み
僕の悩みは何だろう・・。
真っ暗な部屋で、時が経つのを忘れるくらい考えた。
すると心の奥底から泥水のように色んな感情が溢れてきた。
走馬灯のように幼稚園、小学校、中学校、高校、社会人と
過ごしてきた日々が頭の中で回り狂う。
その想像美はテレビ画面の砂嵐のように荒れていた。
「なぜだ?何不自由なく生きてきたのに僕の顔すらまともに見えない」
「これが本当の自分?」
「そ、そんなはずはない・・」
僕は目を閉じ心の中で「そんなことはない」と叫んだ。
砂嵐の中からうっすら僕が見えた。
その顔は・・泣いていた。
でもよく見てみると泣き顔から笑顔、交互に顔が変わっている。
本当は泣きたい自分がひたすら笑顔で友人や先生に振りまいている姿だった。
ふと我に戻った瞬間、僕は現実の世界でも泣いていた。
理由はわからない。
涙が止めどなく溢れてくる。
過去の自分は、実は本当の自分ではなかったのだろうか?
暗い部屋で独り悩みこむ。
考えれば考えるほど涙が出てくる。
「ああそうか、僕は本当の自分を隠しながら生きてきたんだ」
無意識に・・・。
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