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 今から千年前。突如夜空にある“星”が現れた。  その星は月の数十倍大きく、蛍光灯と同等のまばゆい光を放ち、おまけに記号として表す星(☆)と同じ形をしていた。  そのあまりの神々しさに、人々は手を合わせ夢や希望を願った。  すると星は、口をきいた。 ー汝、我の問いに答えよ。我の求める答えならばどんな願いも叶えようー  それが、その星と人類との叡智(えいち)を賭けた戦いの始まりだった。  その後も星は百年に一度、夜空に姿を現し、夜空を見上げる人々に問題を出した。  見事正解を出した者は願いを叶え、一夜にして莫大な富を築いたり、権力を持ち王様となった。  だが、逆に答えられなかった者は悲惨な末路を辿る事となる。  いつしか人々はその星に名をつけ畏れるようになった。
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