【3P】星降る夜に

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* 「なんて綺麗なお月様。」 「いつの間にか、暗くなったね。」 空を見上げる二人の間に、束の間の静寂が流れた。 「ねぇ、リッキー… もしかして、後悔してる?」 「後悔?まさか。 君は後悔してるのかい?」 「いいえ。 ただ、父さんや母さんは怒る…いえ、悲しむでしょうね。 それだけは、申し訳なく思ってるわ。」 「……そうだね。」 二人の間に、再び静けさが戻った。 遠い山の中の村から、二人が故郷にたどり着いたのは、ほんの数時間前のことだった。 「ねぇ、まだここにいる? それとも、やっぱり村に行ってみる?」 「サーシャ…君は怖くないのかい?」 「……怖いに決まってるじゃない。 でも、私はやっぱりここに戻りたかった。 だって、私はミランダたちみたいな小さな子供じゃないんですもの。」 「だけど、僕達には何も出来ない。」 「そんなこと、わかってるわ! でも、あなた、言ったじゃない! それでも、帰りたいって!」 サーシャの感情的な声に、リッキーは顔を強ばらせた。 「済まない。 今頃になって、僕…怖くなったんだ。」 「だから…怖いのは私も一緒だって言ったでしょ。」 そう言って、サーシャはリッキーの方に手を伸ばし、彼の手を握り締めた。 リッキーもその手に力を込めた。
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