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知っているか?
その日は、他部署の人々から外線・内線で電話連絡が入れ替わり立ち代わり入った。先輩が死んだらしいという内容だ。死んだのは本当か?自殺らしいが本当か?と言う質問ばかりだ。あの日の電話が最後で、全く寝耳に水のことでパニック状態に陥った。思い出すのは、ニコニコ笑って口数少なくお酒を片肘付いて飲んでいる姿。あの電話の時に、追い詰められた精神状況を感じ取ることが出来なかった後悔が大きな波となって自分に覆いかぶさってきた。何よりお前ならどうしてこうなったか、分かるかと思ったと言われるのが辛かった。
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