星降る夜、星打つ夜。

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少女に、無性に興味が湧いてきたのだ。 すると魅惑的な少女は、再び私に振り向いた。 「星を打ち上げてるだけよ」 凛々しさはそのままに、初対面の相手に対する多少の礼儀みたいなものが加味された声だった。 「ほ、星……?」 思いもよらぬ返答は、私の理解が届かなかった。 訊き返してしまった私に、少女は表情を変えないまま説明をはじめた。 「あなた達も、よく言ってるでしょ?“死んだ人はお星様になる”と」 「え…っと……」 「言わないの?」 あまりに突飛な内容に戸惑った私を見て、少女の顔は怪訝に歪んだ。 どんな表情でも美人は美人なままだなと、私はこっそり心で感心してしまった。 「死んだらお星様……まぁ、人によっては、そう言うときもあるけど……」 曖昧に答えながら、私は少しずつ少女に近寄っていく。 不思議な雰囲気のある子だけど、そんなメルヘンなことを言うタイプには見えないんだけどな…そう思いながら。 けれどそんな私にはお構いなしに、少女は再び告げた。 「だから私は星を打ち上げている」
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