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中に入ると真ん中に長椅子があり、その前にシャワーの個室が4つある。
個室でシャワーを浴びている間、ナオはシャワー室の椅子に腰掛けていた。
「絶対こっち見ないでよ!!」
「誰が見るか、お前のその貧相なからダッ!!」
個室を出て後ろを向いて座っているナオの頭を思い切り叩いた。
そして服を着る。
ナオは痛そうに頭をさすっている。
「ねえ、ナオ」
「何だよ」
「ナオは、怖くないの」
しばらくの沈黙が流れる。
スズは黙ってナオの後ろ姿を見ながら返事を待った。
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