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「もう……なんでこんなに可愛いの!? もう俺、どうしよう……」
ぐりぐりと頭を首筋に押しつけてくる。可愛いのはそっちだろ、と思うが調子に乗りそうなので口にするのは止めた。
「――透瑠、今夜は寝かせないからね」
「でも明日……」
普通に仕事だから、と言いかけた唇を塞がれた。
「んん……っ」
歯列をなぞられ、上顎をくすぐるように舐められる。舌を絡め取られ、与えられる快感にもう明日のことがどうでもよくなってしまう。
シーツに埋もれていたローションの瓶を引き寄せ、怜が器用に蓋を開けた。
「あ……」
また圧迫感に襲われる。ぐちゅ、と卑猥な水音が後ろから聞こえてきて、透瑠は頬が熱くなった。
「や、怜……」
胸の突起を軽く歯で噛まれ、思わず後ろの指を締めつけてしまう。いつの間にか指の数が増えていることにそこで気づいた。
「透瑠……」
怜に寄りかかると、お互いの熱い昂りが擦れ合い、さらに熱が上がる。
「あ、あ……っ、怜……っ」
情欲の波に溺れていく。怜の色に染まっていく。怜で身体のすべてが塗りかえられてしまう。
「透瑠……っ、きて……」
またすごいことを要求されていると思ったが、もう何も考えられなかった。
乞われるままに、腰を引き上げて官能的に揺れる昂りを自らの窄まりに受け入れる。
「は、あ、あぁ……!」
ずぶずぶと貫かれる。裂かれるような痛みとともに、全身に駆け巡る快感の波。
「透瑠……透瑠……っ」
「んっ、怜……」
張りつめた中心が怜の引き締まった腹に擦られて、蜜をこぼし、自身を濡らしていく。滑りがよくなり、さらに快感を煽る。
下から突き上げられ、身体が揺れる。自らも欲望のままに腰を揺らめかせ、怜を誘う。
「あぁ…、あ、そこ……やあ、あぁんっ」
「透瑠……ヤバい、すごくいいっ……」
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