流れ星の願いごと

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流れ星の願いごと

高3の夏。 夏期講習の帰り道。 いつものように隣を歩く。 彼はただの幼なじみ。 …そう、幼なじみ。 「春からは別々になっちゃうね〜」 「そりゃあな、そんなもんだろ、フツー」 当然、志望校は別々。 お互い実家を出る。 こんな風に、毎日会えなくなる。 『寂しいな』 そんな可愛いセリフ、とても私の口からは出てこない。 時間は有限だ。 今この時を、大切に過ごそう…。 「オイッ、流れ星!!」 「えっ!?どこ!?!?」 真夏の薄暗がりの空にはふた筋の流れ星が。 「お前、願いごとした?」 「はぁ!?あんな一瞬で出来るわけないじゃん!」 「だよなぁ〜…」 「え、願いごとあったの?」 「ん〜…まぁね」 「あ!志望校合格、か」 「ま、そんなとこ」 そんな話をしているうちに自宅へ。 隣同士の玄関にそれぞれ帰宅していく。 …あの2人、さっきはあんなこと言ってましたけど、ちゃんとお願い事してましたよ? 『『ずっと一緒にいられますように』』
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