君の人生に警護で好う(4)

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 三十分間の時間を費やして事務所へと車を走らせる。  今日は、朝から映画の撮影だと云うから警護する者として早朝の前から行動に移した。車のルームミラー越しに颯京様が見える。  颯京様は、台本らしき本を持ちながら、本の中身を見つめた。中身に書かれているのだろうか、台詞らしき言葉を小さく口走る。  無事に事務所へと到着して颯京様を下ろした後に秋吉は車を駐車場に止めた。  颯京様を下ろした瞬間にマネージャーが事務所の玄関先から急いで来たみたいだ。 「今日は朝から撮影で、長引くかもしれないけど頑張ろう!」  秋吉は駐車場から颯京様の傍に行く。  一生懸命に手を上下に振るマネージャーが颯京様を励ますように見えた。
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