君の人生に警護で好う(4)

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ーーー 「俺の子供を産んでくれないか?」  朝明けに包まれながらベッド上で横たわる二人の恋人。一人が相手に向けた言葉だ。  ‪α‬の男性が発した甘めな言葉と共にΩの男性を抱き締めてくる。  俺はαとして産まれて地位が高い存在と扱われ続けた。きっとΩの男性であれば、αの俺と結ばれるのは悪くない話だろう。  Ωの男性は、妊娠と出産が出来る事を嬉しく思うだろう。二人で子供を授かり、新しい人生を送ろうじゃないか。Ωの男性が‪α‬の男性を断る筈がないと結論は決まっている。 「はい。喜んで、貴方に着いていきます」  まんまと‪α‬の男性は、Ωの男性の思い通りに応える。何も知らない‪Ωの男性は、感情を表に出すように嬉しく微笑む。  ‪α‬の男性はΩの男性を抱き締めた状態。美貌の持ち主であるΩの男性と切れ目な‪α‬の男性。  大画面の向こうに居る視聴者がこのシーンを見れば、あまりの美しい情景に泣けてしまうのだろうか。従順なΩの男性を理想とする男性はいくらでも存在する。
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