君の人生に警護で好う(2)

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「この度、秋吉努は“ このΩの男性 ”の警護を任せる。期限は三ヶ月だ」 「はい。承知致しました。全力でお守りしたいと思います」  警護会社の上に属する方の命令であれば、口を開いて返事をする。NOという意見はこの警護会社には存在しないのだ。  国家から認められた仕事職として、しっかりとボディーガードをしなければいけない。  今回の対象者によるリストを手渡された秋吉。そのまま失礼致しました、と頭を下げて部屋を出た。  自らの部署に戻り、秋吉のデスクにある椅子へと腰を下ろす。さて、と今回の警護にあたる対象者に関してのリストに目を通した。  Ωの男性の名前は、颯京(さつきよ)だ。  職業は俳優。名前からして芸名ではないかと推測される。  年齢は二十二歳と記載されており、リストには出演作品の一覧もある。一応、どういう人物か知る為の確認をすると目を向ければ、数多く書かれていた。  多数もの出演作品の年数と実年齢を比べてみたら、子役から俳優をしているようだ。
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