君の人生に警護で好う(3)

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 颯京様のマネージャーと同伴で颯京様の傍に居る秋吉。警護会社の教育時代で学んだ事を活かして、ボディーガードの行動を起こす。  その前に秘書との説明や契約書を記入し、すぐさま事務所から仕事場まで移動を始めた。  雑誌の撮影やドラマの出演。女性向け雑誌を取り扱う、編集者からの多量な質問を済ませる颯京様。表情を崩す事なく涼しい顔を保つ颯京様に俳優としての仕事を見せ付けられた。  秋吉は颯京様と共に、本日の仕事を終わらせる。最後にマネージャーではなく秘書から直々なご指名により颯京様の送迎へと頼まれた。断る事もなく受け入れた。  颯京様の自宅を教えて貰いながら事務所から借りた車で送り届ける。  もう颯京様の自宅に着いた頃には、辺り一面真っ暗の夜だった。 「颯京様、お疲れ様です」  自宅の目の前にある車を停めて、後ろに居る颯京様。秋吉は首を後ろに回して颯京様に挨拶した。 「お疲れ様」  車のドアを開けながら、颯京様が挨拶を返した。ふぅーと息を吐いているみたいだ。  大分仕事に関しては疲労が溜まっているのだろう。颯京様の身体を心配しつつも、秋吉はお別れを言う。 「それでは失礼致します」と。  颯京様は車のドアが閉めた。颯京様の自宅であるマンションの入口まで入るのを見届ける。  颯京様の確認次第、車の電源を入れて事務所まで車を返しに行くのであった。
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