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「嘘じゃないって。アンの隣にいると全てがいい方向に転がっていく気がするんだよね。だから大きな流れ星はきっと見られるし願いも叶う。明日は雲ひとつないお天気で、おやつは林檎タルト! 夜ご飯はすき焼きが食べたいな」
「……財布と要相談だね」
「タイムセールに期待しよう」
なむなむと手を合わせたリョウタはへらりと相好を崩す。鼻を赤くしてまるで子どもだ。
それでも彼の隣は心地好くてあったかくて、世界は限りなく優しいのだった。
了
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