時の迷宮

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「ダンジョンに付けられた名前の通りここはかなり特殊な所でな・・・五分間の間に最下層まで到達しないと強制的に入り口まで戻せされてしまうんだ?」 「時間制限が有る上に5分ってまた短いですね・・・どれだけ深いかも分からないので確かに攻略が難しそうです。」 中々の難易度にアメリアがムゥ~?と腕を組みながら悩んでいると、もしも攻略出来たら報酬を出してやっても良いぞ?煽りだすステファニーにアメリアはやってやろうじゃ無いですかあぁーーっ!?と叫びながら、時の迷宮と言う高難易度のダンジョン探索を引き受けてしまう。 ~~~ 「まあ・・・今、説明した通り地図のこの位置に有る伝説のダンジョンを攻略しようと思うのですが・・・誰か質問の有る方はいらっしゃいますか?」 仕込みも終わって皆で昼食を食べながらクエストの説明をしたアメリアが全員の顔を見渡すと、ちょっと良いか?と前衛担当の剣士で金髪の髪をしたチャーリー=ウィルソンがテーブルに頬杖を付きながら手を上げだす。 「そう言うダンジョンって結構聞く話だけどよ・・・ホントに有るのか?」 「有るに決まってるじゃ無いですかチャーリー!ショウからも何か言ってやってくださいよ!?」 チャーリーに向かってそう抗議の声を上げたアメリアが立ち上がりながら黒髪の青年のを見ると同じく前衛担当のショウ=カノウが少し困った顔で頭をガシガシと掻きながら、そうだな・・・?とこの店CASCADE(カスケード)の女性オーナーでパーティーリーダーでも在る綺麗な顔立ちをしたのリン=ローダンセの方を見る。 「僕もチャーリーの言う通りアメリアが持って来たクエストは眉唾物だとは思うんけど・・・パーティーリーダーとしてリンはどう思う?」 「そうね・・・、もしホントにアメリアちゃんが説明した通りに誰も攻略した事の無いダンジョンなら貴重なアイテムとかも有りそうだし・・・攻略したら報酬も出るんならやってみる価値は有るわね?」 腕を組んだリンは了承する様にそう答えながらコクっと頷くと、じゃあ決まりだね?とニッと笑みを浮かべるショウにチャーリーがしゃあねえな・・・と言った顔でニコニコと嬉しそうな顔をしたアメリアの方を見る。 「お前がそこまで言うんなら付き合ってやるよ?」 「ホントですか!それじゃあ今日はこのまま店を閉めてダンジョン攻略の準備をするって事で良いですね!」 そう答えたチャーリーにアメリアが満面の笑顔でショウとリンを見ると明日からね?とニコっ微笑むリンにショウも苦笑いしながらそう言う事で・・・?と首を傾げるとアメリアはムゥ・・・と唇を尖らせる。
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