時の迷宮

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それから三日後・・・準備を終えたカスケードの面々はステファニーから貰った地図通りに進んでいると本当に在った時の迷宮と言う異名を持つダンジョンの入り口前で躊躇する様に作戦会議を始めだす・・・ 「ね、ねえ・・・ショウ!ホントに在ったんだけど!?」 「僕も正直びっくりしてるし何か急に緊張して来た・・・!」 そう騒ぐリンとショウに向かって何を今更・・・と呆れた顔のアメリアが未だに無言のチャーリーにどうかしたんですか?と声を掛けると、この中にお宝が有るんだな・・・?と呟くチャーリーにアメリアは多分ですが?と首を傾げる。 「よっしゃぁ!!それで作戦はどうするんだ?確かタイムリミットは五分ってって言ったけど・・・ここは素早さの在るリンがショウが適任と思うけどその辺り二人はどうだ?」 「ダンジョンの発見とそのお宝で現実味を帯びたのか急にやる気を出してきましたね?」 急に仕切り出すチャーリーにアメリアがジトっとした目でそうツッコミ入れるとリンとショウも顔を見合せながらアハハ・・・苦笑いになる。 ~~~ 「この時の迷宮と言うダンジョンはその名通り時間制限は有りながらも何度でもリトライ出来ると言う不思議な場所みたいなので一度入って特徴を覚えて見ませんか?」 そう提案するアメリアがリンの方を見ると、それもそうね?とコクっと頷くパーティーリーダーのリンにアメリアはじゃあ早速行って見ましょうか?と愛用の杖を持ちながら意気揚々とダンジョンの中へと入って行く。 「探知魔法に魔物らしき反応はありませんね?」 「いや、たった五分で攻略しろって言うのにもし魔物が居たら絶対に攻略とか無理だと思うだけど・・・」 そうツッコミを入れて来るショウにアメリアはそう言えばそうですね?と答えながら歩いていると急に右足がガコっと沈むと同時に穴が開くと全員がへっ?と素っ頓狂な声を上げながら底の見えない奈落の底へと墜ちて行く・・・・ 「う、うわっ!?ってここは・・・入口みたいですね?」 驚いた声を出したアメリアがダンジョンの入り口前で周囲を見渡すと全員が同じ様に安堵した顔でフゥ・・・と息を吐き出す。 「どうもここは罠重視のダンジョンみたいですね・・・罠探知みたいな探索系なんてスキル誰も持って無いからここは時間をかけて少しずつ進むしか無いです!」 「そうね?こんな事ならギルド・スズランで受付しているアマナを雇えば良かったな・・・あの子なら探索系のスキル全部持ってるし?」 アメリアにそう答えたリンが首を傾げると、今更戻るのも癪じゃない?と抗議の声を上げるショウにそれじゃあ次行って見ましょう!とノリノリのアメリアが愛用の杖を掲げながらダンジョンの中へと入って行く。 ~~~
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