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交代用紙を提出し、スパイクや脛当ての確認をする。準備ができたところでちょうどボールがゴールラインを割り、相手のゴールキックになった。
ピピーッ
交代に気付いた主審が笛を鳴らしプレーを止める。同時に第四審判が交代選手を知らせる電子ボードを掲げる。
赤字で16、緑字で10と表示される。
ちょうど近くにいた16番を背負う林が走ってくる。
「浩二、頼んだぞ。」
「おう。お疲れ。」
一言だけ交わし、軽い抱擁をしてピッチに足を踏み入れる。盛り上がっていたスタンドの応援が一層熱を帯びた。
自分のポジションに向かい、周りには「いつも通り」とだけ声をかけてチームの中心に陣取る。
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