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「浩二!後5分だ、いけ!」
監督がコート内に檄を飛ばす。
「浩二、頼む、っあ」
それを聞いて浩二へ出されたパスは相手の足元に収まる。同時に相手のカウンターを受ける。
右に左に選手が前線へ飛び出す。
振り回されたことでできたディフェンスの穴を突かれ、シュートを打たれる。
「っ!危ねえ」
間一髪で岩見がブロックをしてコーナーキックに逃れる。
「おい、浩二。これ」
守備に戻ると岩見は自身の腕に巻いていたキャプテンマークを浩二の左腕に巻く
「なんだよ」
「最後くらいお前がつけろ」
そう言い残して岩見が位置に戻る。
浩二は右手で1度触り、ボールへ視線を戻す。
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