流星屋は、今日も働かさせられる。

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「ああ、ほんと疲れたよ」 肩まで伸びるさらりとした髪を横にながし、彼女が微笑んだかと思ったら俯いた。 「……」 「どうした……」 彼女が胸に飛び込んでくる。 「……心配したんだよ」 「ごめん」 彼女の頭を両腕で包み込む。 大変な作業だったが、何事もなくて良かった。 彼女の頭を撫でようとしたとき、 「あれ?」 「ん?」 「……ネックレスがない」 彼女がぱっと離れる。 「どこにやったの?」 「流星になった」 「なんでそんなばかみたいな嘘つくのよ」 「いや、ほんとだって」 「どうせ、いつもみたいになおした場所わからなくなったんでしょ」 「ちがうちがう。これには事情が」 「せっかくお気に入りのペアのネックレスだったのに……そうだ!」 俺の手を引っ張りながら彼女は言った。 「しかたない。今からまたペアのネックレス買いに行こう」 まじか。 お願いだから今日くらいは休ませてれよ。 「流星屋」には、休みなんてないんだ。
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