流星屋は、今日も働かさせられる。

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「なんだ?」 「たぶん、第7ステーションに思いっきり直撃したんじゃないかなあ」 ジェフが油まみれの指でレーダを差しながら答える。 「昨年廃棄が決まったステーションのこと?」 「ああ。今はもう誰も滞在していないはずだ」 「よかった……」 タロウが安堵の声を出す。 しかし、ジェフのレーダーを見つめる顔はいつになく真剣だった。 「落下するわ。あれ」 ジェフが胸ポケットからウェットティッシュを取り出し、指を吹きながらつぶやいた。 
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