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はい。
私も恋って、こういうものだって、初めて知りましたよ、と間近にある柚月の顔を見つめて、ひなとは思う。
柚月がそっと口づけてきた。
だが、ひなとは急に寝袋から出て冷えたせいか。
うっかり、くしゃみをしてしまった。
「す、すみませ……」
と言ったが、一度出ると止まらない。
鼻がむずむずして、くしゃみを連発してしまう。
そんなひなとを眺めていた柚月だったが。
こいつ、寒いのだろうか、と思ったのか、突然、ひなとをせっせと寝袋につめはじめた。
ファスナーまで上げてくれる。
よし、という顔をしたあと、柚月は暗がりの中、ずっと、ひなとの顔を見つめていた。
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