転校

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少し助走すればいけるかな 「…よっと」 ふぅ、普通に入れた あ、この副会長(しかばね)どうしようかな。まぁほっといてもなんとかなるでしょ とりあえず、俺は理事長室行こうかな。あ、あいつも呼んどこう 歩くこと20分… って、遠いんだよ。着いたけど。 ガチャ 「久しぶり、瑞稀」 「お久しぶりでございます。朔弥様」 こいつは、東雲瑞稀(しののめみずき)俺の秘書で、この星凰学園の理事長代理。 なんで俺の秘書が星凰学園の理事長代理かと言うと 実は… 俺はこの学園の理事長だからだ。 あれは、4年前のことだった。ある冬の日… という盛大な物語はない 普通に4年前のある日、 「あっ、朔弥。今日から星凰学園の理事長な」 という意味のわからないことを父さんに言われた。まだ、中学に上がった頃だというのに、その時は本気で父さんを()ってしまおうかと考えてしまった。大丈夫、隠蔽工作は得意だ。 「ハッ?何意味分かんないこと言っちゃってんの?」(黒笑) 「ヒッ、いや…言葉そのままの意味だよ」 チッ ビクッ 「はぁーー、わかったよ。どうせ決定事項だろ」 「さすが私の息子だ。」 という会話があって、なってしまった。
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