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僕はぎゅっと星を抱え、オリオンとペルセウスが力を合わせて僕を飛ばした。 飛んで、飛んで、飛んで……  僕は、こぐまの背中にすとんと着地した。 「あ、ボクの星だ! さっそくだけど、ボクの尻尾の先につけてつけて!」 僕はこぐまの背中から尻尾へと伝い、腕を伸ばして持っていた星をつけた。 「うん、これでよし。今度はキミが元の所に戻る番だね。さあ、いくよ!」 こぐまのかけ声と同時に、僕は自分の家に向かって空をかけた。 島が街が家々が僕に迫る。自分の家の屋根をすり抜け、天井をすり抜け、僕はやがてやがてリビングに。 「あら、起きていたの? まだ早いから、もう少しベッドで寝てきなさいね」 トイレに起きてきたお母さんにうながされ、僕は自分の部屋に戻ろうとした。 と、僕の耳に声が聞こえた。 僕は声に誘われて、部屋の西の窓に顔を近づけた。 西の地平線近くに、一列に並ぶ三つの星が見えた。
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