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船から明かりが照らされ、その船から小さな船が降ろされ、こちらに向かってくる。 その小さな船がもう少しで手の届くところに来るかというところで、船から親子の犬が僕に向かって飛び込んできた。 その親子犬は、僕が船に上がるのを手伝ってくれて、船にあがるなりしっぽをブンブン振り回しながら、僕の顔をなめ回した。 あれ? 僕の身体、濡れていない?   「人間の子どもよ、どうしたのだ?」 野太い声がして見上げた。まず目に入ったのは、まばゆい大きな金の飾りが三つ並んだベルト。   その人はオリオンと名乗った。オリオンにたずねられるがまま、僕は自分に起こったことを話した。 「もしかしたら、君は我々が探している星を食べてしまったのかも知れない。少年、歌ってみろ」 「えっ? 歌?」 「何でもいいから、声を出して歌いな」 オリオンに言われるがまま、僕は小さな声で歌い出した。 と、僕の歌声に合わせて、おなかが光り出したので、思わず歌うのをやめてしまった。 「歌を続けろ」   僕は戸惑いながら歌を続けた。 僕のおなかで輝いていた物が、少しずつ上にのぼってくる。 そして、僕が歌い終えるのを待っていたかのように、口の中からぽんと星が飛び出た。     
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