11人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
イン・ザ・パーク
「私、こういうの嫌い」
菜々子のその言葉に真司は絶句した。同時に緊張が走り、思わず声を震わせる。
「そ、そうかなぁ。いやー、俺はアリだと思うけど……」
「無いわ。自己満足の押し付けって感じ」
真司は時計を見た。あと5分。終わった、最悪だ。冷や汗が出て来た。
「私なら、キレると思う」
真司はそう呟いた菜々子の表情を、チラッと見た。その目はとても冷たい、軽蔑の眼差しをしている。
最初のコメントを投稿しよう!