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それからまた
しばらくは黙ったまま
星空をただ眺めて・・・
チラリチラリと見る。
(綺麗や・・・ほんまに)
自分で呼吸を整えて
胸を張って、空を仰ぐ蓉子。
蓉子の瞳には涙の代わりに
いつものように星が
キラキラ映ってた。
この夜が、最後・・・、
僕らが会うことは
もう・・・なかった。
僕が彼女のその後を知ったのは
ここから二十年の歳月ののち、
ある穏やかな午後となる・・・。
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