60人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
いつの間にか・・・
妻の雑誌が涙に濡れていた。
慌ててハンケチで拭くが
おっつかない・・・。
蓉子が蓉子らしく、
幸せであることが
嬉しくて・・・たまらない。
しかも自ら切り開いた人生で
あることが嬉しくてたまらない。
あの星降る夜に
キラキラと輝いていた星が
今も蓉子の瞳にあることが
嬉しくて・・・・
嬉しくて、嬉しくて・・・・
半生分の涙が
・・・止まなかった。
- 了 -
最初のコメントを投稿しよう!