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第二弾の商品は年末に向けて発売されると決定した。
工場はフル回転で生産に入った。今から生産すると、年末のクリスマスや新年のスタートに間に合う。そして、新入学のフェアがすぐに来る。
商品の製造に入ったので、秋になる頃、やっと大翔は週休二日になった。忙しくて、お盆に実家には帰っていない。
「やっと落ちついたから、年末には帰る」
=そんなに忙しいの?商品発売されてるのに、することある?=
心配そうな声に、大翔はスマホを持ちながら首を傾げた。
=もしかして、白井さんとお盆も一緒?=
「いや、彼女は帰省したよ。あんまりいなかったけど。彼女、デザイン課でないし、普通にお盆休み取ってるからね。
俺は、新商品のデザインで、ほんと忙しかったからさ」
=そうなの……白井さんのお宅に行ったかと思ったから=
「どうして?」
あんなに反対された状態で行くのは、相当な勇気が必要だと思う。
=二人とも成人だから……親の許可はいらないでしょ=
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