第十章 後悔しない決断

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 「そこまで決めてるなら、反対を続けても意味がないようだな。  正直、こんな交際が続くと思ってなかった」  父親は予想外だったというように続けた。  「でも、今もこうやって付き合いが続いて、しかも、向こうの家族の賛成ももらった。  母さん、こっちも認めないと駄目なようだな」  言葉を向けられた母親も、少し困惑の表情で頷いてから和香を見た。  「白井さんは、テレビで見るキャリアウーマンだと思ってましたから、大翔みたいなのんびりした子なんて、すぐに不満になるだろうと……違うんですね」  和香は微(かす)かに笑みを浮かべながら、母親の言葉を認めた。  「ええ。  確かに大翔くんはキャリアではないですし、目指してもいない。でも、目標に向かって頑張る姿勢はすごいと思ってるんです。  それに、男性に負けないように働くのはやっぱり疲れます。  そんな時、大翔くんと一緒にいると安らいで、また頑張ろうという気持ちにもなれるんです。  大翔くんも、私といると向上心が出るって言ってくれてますし……」  二人が顔を見あわせて笑みを交わすと、両親にも、息子と恋人の仲の良さが実感されたようだった。

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