言えないのは誰のせい?

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「どういうことだと思う?」 「えっ?」 「私、あの人と目合うこと多くて相手も好きなのかなって思った。でも、ね。違ったんだ。彼が見てたのは…」 今、目の前にいる彼女だった。 でも、そこで私は言葉を止めた。 「どうしたの?」 「ようは勘違いだったの。私の彼はほかのことをみてた。ただ、それだけの話。」 私は本当に言いたかった言葉をギリギリで止める。でなければ、私と彼女は、友達ではいられなくなるから。 「そっか、でも私は応援するから!いつかその人の名前教えてよね。」 彼女はそういって笑う。
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