1.専属秘書

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さてと。 せっかく由美さんが助けてくれたんだ、時間を無駄になんてさせない。 早速パソコンで社内メールを確認すれば、何通かファイル付きでメールが来ている。 もちろん速水さんからだ。 他は連絡事項だったり、次の仕事の依頼。 仕事の依頼についてはいつもは受けるのだけれども、今回からは断るようにしないと。 中身を一応見てから返信する。 差出人はそれぞれだが、全員に返す。 実際に会ったときに改めて言おう。 連絡事項も中身を見ては簡単に手帳に書き写して。 「さて…。」 いよいよ速水さんからのメールを確認する。 ちょっと楽しみだったんだよね。 「……へぇ。」 簡単に大まかなスケジュールと現在の仕事の案件。 ただそれだけだった。 勿論外出のスケジュールの詳しい内容は書いてない。 ただ用意してほしいこととかのみ書かれていただけだった。 これを意味するのは一つ。 ただ信用がないこと。 勿論私はこれで明日教えてもらえるとかは思ってない。きっと明日はやることをやってるかどうか聞いてくるぐらいだろう。 なるほどね。 速水さんは良くも悪くも一人で、やりきれてしまうのだ。 専属秘書の仕事は総合的なサポート。 書類作成から電話対応、来客対応等総合的なサポートを行うこと。 この2週間はおそらく書類業務のみと見たほうがいいかな。 「いつもお世話になります。私……。」 まずは一歩ずつ。 目の前の仕事を終わらせるために内線をかける。 残っている仕事は2つ。 経理課の書類作成と人事課の来年採用のための説明会などの各会場の確保。 先に各会場の確保のために電話を掛けた。
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