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考えてること怖いんだけど!!
ドS思考の上に変態気質があるってことは分かってたのに…。
私と巴以外は知らないと思うけど、こんな人なのよね…。
「依存なんてしませんよ。」
「分かってるけど、そんな子ほど夢中にさせたいのよ。みんなの高嶺の花の心を独占なんてこの上ないご褒美。」
「……。」
「普段は愛想の良い子の呆れと冷めた顔も特別よね。」
だめだ。
何をしてもご褒美になってる。
ドSとドMは表裏一体って言うけどそのとおりだった!!!
「それで?何が引っかかるの?」
「結局そこに戻るのですか。」
「もちろん。」
これは話すまで解放されないパターンだなぁ。
由美さんからみっちりしごかれたからこそ、この人のことはよく分かる。
こういうときはもう隠せるものではない。
私は観念して、全部話すことにした。
自分の無能さについて。
由美さんは茶化さず最後までしっかりと聞いてくれたり、実際作った資料も見てくれた。
時折なんとも言えないような表情をしていたのは、きっとそれぐらい私の作ったものがひどく、言葉にできないほどのものだったのだろう。
由美さんにだけは見せたくなかった反面見てもらったことでほっとしている自分がいる。
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